340びぼーろく; plastexその2

plastex2.1がリリースされたのでそちらを使うようになりました。mathjaxにも対応しているので下記の操作は必要なくなっています。debianの公式パッケージからインストールするだけです。




(mathjaxに変換してくれるパッケージを提供してくれていたところが無くなってしまったので、svgに変換に変更 ⇒と思ったらいつの間にか復活していたので引き続きmathjaxを使うようになりました)

前回 に引き続いて数式をmathjaxに変換してくれるplastexのdebian用パッケージ(debファイル)を作る。
まずは、 ここ に書いてあるとおり、関連するファイル(plastex-master.zip、plastex-changes.zip,plastex-renderers.zip)をダウンロードする。
全て展開して、以下の様にファイルの置き換えとコピーをする。

mv plastex-changes/setup.py plastex-master/
mv plastex-changes/Definitions.py plastex-master/plasTeX/Base/LaTeX/
mv plastex-renderers/MathJax plastex-master/plasTeX/Renderers/
mv plastex-renderers/MathJaxS5 plastex-master/plasTeX/Renderers/
次にバージョン番号を変更する。 というのも、このままだとバージョン番号がdebianのリポジトリにあるものと同じなので、apt-get updateの度に保留されるか、上書きされる。
もちろんpin等でパッケージを留めても良いのかもしれないけど、mathjaxを使えるように変更すると、plastexのバージョンが1に上がるようなので、バージョンを1.0.0に変えることにした。

変更方法はplastex-master/setup.py を編集して、version="0.9.2" を version="1.0.0" とするだけ。
(本当はバージョン番号の付け方もルールがあるんだろうけど、手元の環境でしか使わないので、適当に決めた。)

次いでplastexのtarボールを作成する。
cd ./plastex-master/ python ./setup.py sdist

これでtarボール(plasTeX-1.0.0.tar.gz)が、 plastex-master/dist 以下に作成される。
次にdebファイルへ変換。まずdebian用のファイル群を生成する。
cd ./dist
py2dsc ./plasTeX-1.0.0.tar.gz
(2017/6/14追記: py2dscはpython-stdebパッケージに含まれているので、事前にapt等でインストールしておく。)
そうすると、deb_dist 以下にファイルがdebian用のファイルが用意される。
最後にdebファイルを生成する。
cd deb_dist
cd plastex-1.0.0
dpkg-buildpackage -rfakeroot -uc -us
これで一つ上のディレクトリにdebファイル(python-plastex_1.0.0-1_all.deb)が生成される。 後はgdebi等でインストールすればOK。

数式を含むtexファイルでmathjaxを使いたい場合は、rendererにMathJaxを指定する必要がある。
plastex --renderer=MathJax hoge.tex
表示をさせてみて、うまくいけばOK。これで研究室のHPが若干綺麗になった(気がする)。

339びぼーろく; plastex その1

plastex2.1がリリースされたのでそちらを使うようになりました。mathjaxにも対応しているので下記の操作は必要なくなっています。debianの公式パッケージからインストールするだけです。

 

 

今まで一生懸命latex2htmlを使ってたけど、実はplasTeXなるものがあるらしい。
ここ情報によるとMathJaxにも変換もできるらしいので、思い切って使ってみることにした。

生成されたファイルを見てみると、latex2htmlに比べて幾分おしゃれな雰囲気がする。

まずはインストール。幸いなことにdebianのリポジトリに入っているので、いつもどおりインストールする。(もちろん管理者権限で)
apt-get install python-plastex
使い方はlatex2htmlとほぼ同じ。適当なtexファイルを用意して(hoge.tex)、コンパイルするだけ。
plastex hoge.tex
hogeディレクトリが作成されて、以下にindex.htmlを含む諸々のファイルが作成される。
この状態で、例えば
google-chrome ./hoge/index.html
とかやると、作成したページを見ることができる。

ちょっとつまづいたのが、texファイルの中でhtml.styを読み込むとエラーを吐いて終了する問題。リンクを貼るときにはhyperref.styを読み込んで、\href{テキスト}{リンク先}を使う。
これに気づかず、しばらく悩んだ。

肝心の数式はlatex2htmlと同様、画像ファイルに変換される。
結構綺麗だと思うが、せっかくなのでmathjaxに変換したい。一応ここにやり方は書いてあったものの、pythonを使うためdebianのパッケージ管理下にないので、アンインストールが面倒。
(アンインストールするときには、/usr/local/以下の plastex関連のファイルを手で削除する必要がある。結構面倒。)

幸いなことにdebファイルに変換できるようなので、こちらを利用する。
ちょっと長くなるので次回へ。



さて久しぶりにベートーヴェンの弦楽四重奏14番を聴いた。ミーハーなのかもしれないが、後期の作品で最も好きなのはこの14番。
第九のようなスケールの大きさを弦楽四重奏に閉じ込めたような作品で、とても繊細な二重奏があったかと思うと鬼気迫る場面になったりと、とても充実した曲になっていると思う。
wikipediaには、7楽章構成だが古典的な4楽章構成と対応する、とか書いてあるけど、なぜか1から4楽章までが前半で 5から7楽章までが後半というように聞こえてしまう。
この大曲を書いたのはベートーヴェンが死ぬ前年だったらしい。
普通だったら加齢と共に丸くなっていうような気がするのが、最後の最後まで自分の書きたいものを追求したあたり、とてもベートーヴェンらしいと思う。

744びぼーろく; どうやら昨日が

 バッハの誕生日だったらしい。おめでとうございます。