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2月, 2017の投稿を表示しています

693びぼーろく; 部分積分を使わないで積分したい時

被積分関数の形によっては一時的に複素数にすると便利だったりするかも。例えば以下のような場合。 $\displaystyle \int_0^L dx e^{-kx}\sin \frac{\pi x}{L} $ 正統的な方法としては部分積分だろうなと思うけど、一時的に複素数にすることで次のように計算できる。 $\displaystyle \int_0^L dx e^{-kx}\sin \frac{\pi x}{L}=\text{Re}\int_0^L dx e^{-kx}e^{i\frac{\pi x}{L}}=\text{Re}\frac{1}{-k+i\frac{\pi}{L}}\left[-e^{-kL}-1\right]=-\frac{k}{k^2+\frac{\pi^2}{L^2}}\left[1+e^{-kL}\right]$

340びぼーろく; plastexその2

plastex2.1がリリースされたのでそちらを使うようになりました。mathjaxにも対応しているので下記の操作は必要なくなっています。debianの公式パッケージからインストールするだけです。 ( mathjaxに変換してくれるパッケージを提供してくれていたところが無くなってしまったので、svgに変換に 変更  ⇒と思ったらいつの間にか復活していたので引き続きmathjaxを使うようになりました ) 前回 に引き続いて数式をmathjaxに変換してくれるplastexのdebian用パッケージ(debファイル)を作る。 まずは、 ここ に書いてあるとおり、関連するファイル(plastex-master.zip、plastex-changes.zip,plastex-renderers.zip)をダウンロードする。 全て展開して、以下の様にファイルの置き換えとコピーをする。 mv plastex-changes/setup.py plastex-master/ mv plastex-changes/Definitions.py plastex-master/plasTeX/Base/LaTeX/ mv plastex-renderers/MathJax plastex-master/plasTeX/Renderers/ mv plastex-renderers/MathJaxS5 plastex-master/plasTeX/Renderers/ 次にバージョン番号を変更する。 というのも、このままだとバージョン番号がdebianのリポジトリにあるものと同じなので、apt-get updateの度に保留されるか、上書きされる。 もちろんpin等でパッケージを留めても良いのかもしれないけど、mathjaxを使えるように変更すると、plastexのバージョンが1に上がるようなので、バージョンを1.0.0に変えることにした。 変更方法はplastex-master/setup.py を編集して、version="0.9.2" を version="1.0.0" とするだけ。 (本当はバージョン番号の付け方もルールがあるんだろうけど、手元の環境でしか使わないので、適当に決めた。) 次いでp

339びぼーろく; plastex その1

plastex2.1がリリースされたのでそちらを使うようになりました。mathjaxにも対応しているので下記の操作は必要なくなっています。debianの公式パッケージからインストールするだけです。     今まで一生懸命latex2htmlを使ってたけど、実は plasTeX なるものがあるらしい。 ここ 情報によるとMathJaxにも変換もできるらしいので、思い切って使ってみることにした。 生成されたファイルを見てみると、latex2htmlに比べて幾分おしゃれな雰囲気がする。 まずはインストール。幸いなことにdebianのリポジトリに入っているので、いつもどおりインストールする。(もちろん管理者権限で) apt-get install python-plastex 使い方はlatex2htmlとほぼ同じ。適当なtexファイルを用意して(hoge.tex)、コンパイルするだけ。 plastex hoge.tex hogeディレクトリが作成されて、以下にindex.htmlを含む諸々のファイルが作成される。 この状態で、例えば google-chrome ./hoge/index.html とかやると、作成したページを見ることができる。 ちょっとつまづいたのが、texファイルの中でhtml.styを読み込むとエラーを吐いて終了する問題。リンクを貼るときにはhyperref.styを読み込んで、\href{テキスト}{リンク先}を使う。 これに気づかず、しばらく悩んだ。 肝心の数式はlatex2htmlと同様、画像ファイルに変換される。 結構綺麗だと思うが、せっかくなのでmathjaxに変換したい。一応 ここ にやり方は書いてあったものの、pythonを使うためdebianのパッケージ管理下にないので、アンインストールが面倒。 (アンインストールするときには、/usr/local/以下の plastex関連のファイルを手で削除する必要がある。結構面倒。) 幸いなことにdebファイルに変換できるようなので、こちらを利用する。 ちょっと長くなるので 次回 へ。 さて久しぶりにベートーヴェンの弦楽四重奏14番を聴いた。ミーハーなのかもしれないが、後期の作品で最も好きなのはこの14番。 第九のようなスケールの大きさを