693びぼーろく; 部分積分を使わないで積分したい時

被積分関数の形によっては一時的に複素数にすると便利だったりするかも。例えば以下のような場合。 $\displaystyle \int_0^L dx e^{-kx}\sin \frac{\pi x}{L} $ 正統的な方法としては部分積分だろうなと思うけど、一時的に複素数にすることで次のように計算できる。 $\displaystyle \int_0^L dx e^{-kx}\sin \frac{\pi x}{L}=\text{Re}\int_0^L dx e^{-kx}e^{i\frac{\pi x}{L}}=\text{Re}\frac{1}{-k+i\frac{\pi}{L}}\left[-e^{-kL}-1\right]=-\frac{k}{k^2+\frac{\pi^2}{L^2}}\left[1+e^{-kL}\right]$

136びぼーろく;texlive 2011のインストール

いろんな所でlatexのお世話になっているけど、講義ノートみたいに長い文章になると、絵を入れるのが面倒になる。
特に試験前なんかはイライラしてたんだけど、後輩からtikz を使うといいですよと教わる。

確かにすごく綺麗な図がかけるし、便利そう。

ところが、これはp-etexじゃないとダメらしいんだけど、debianのパッケージは texlive 2009でp-texは含まれておらず、導入は難しい。

そこで、思い切ってdebianのパッケージじゃなくて、自分でインストールすることにした。
どうやら、texliveは独立した(依存性のない)パッケージらしい。
これだったら依存性を気にせずに済むので大丈夫かも。

今日はそのびぼーろく。

以下のサイトを参考にしながらがんばる。
http://www.fugenji.org/~thomas/texlive-guide/index.html




  1. まず、http://www.tug.org/texlive/に行く。
  2. How to acquire TeX Liveでdownloadを選ぶ。
  3. install-tl-unx.tar.gz を適当な場所にダウンロードして展開。
  4. 展開されたディレクトリの中のinstall-tl を実行。(rootで)

    このあとは基本的にインストーラの言うとおりにやればOK。
    多分3GBぐらいの容量は要求されるので空けておく。
    時間は結構かかる。
    オプションで 実行ファイルのリンクを /usr/local/bin/に貼るようにしておくと便利かも。
  5. installが終了したらうまく動くかどうかを確認。

    適当なサンプルファイルを作ってコンパイルしてみる。

    platex foo.tex
    dvipdfmx foo.dvi

    psファイルで絵を入れている場合にはrungsが動かない、とエラーが返ってくる場合もあるかも。
    これはまだパスを通っていないせい。それ以外でうまく動けば、おそらく大丈夫。
  6. tlmgrの設定
    texlive 2011はtlmgr でauto update ができるらしい。のでその設定。
    まずはリポジトリの設定。

    tlmgr option repository http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet
  7. tlmgrのupdate (rootになる)

    tlmgr update --self
  8. その他のupdate (これもroot)

     tlmgr update --all

    で行う。/usr/local/binにシンボリックリンクを貼っていない場合は /usr/local/texlive/2011/bin/x86_64-linux/tlmgr とフルパスで指定する。



これで終了。案外大変だった。それでもtikzが使えるようになったのでわくわく。
頑張って作っていこう。

どうやら、inkscapeから書き出しもできるらしいのでそれもそのうちやる予定。

今回は軽量なpdfビューアーとしてzathuraもインストールした。結構反応が早くて便利。

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