最近、巷で噂になっているのが光速より速いニュートリノが存在するという話。OPERAという実験グループが実験してわかったそうな。論文はarxivに出てたので、早速ダウンロードしてみてみた。(http://jp.arxiv.org/abs/1109.4897)
conclusionを見てみると、ニュートリノの伝播速度はわずかに光速cよりも大きく、しかも、6.0σ程度の確かさとのことだった。6.0σってことはほぼ間違いないんだろうな。
そのうち誰か何か書くだろうと思っていたら、この件に関してもう論文が出てた。ニュートリノがタキオンではなく(つまり質量は実数のままで)、光速を超えられるようにするというアイデア。
要はアインシュタインの関係式(dispersion relation)を変更するらしい。例えば、普通の場合だと、
E^2=m^2+p^2
だけど、
E^2=m^2+p^2+l Ep^2
のように3次の項を付け加える。
へ〜、と思っていたらSUGRAからこういう効果が出てくると書いてあった。知らなかった。
とはいえ、もしこれがSUGRAの効果だとしても、こんな低エネルギーで観測されるというのもびっくりだ。M_Pl スケールとかで出てくるような気がするんだけど...。5次元だとM_Plが小さくなるから大きく出たりするのかなぁ。
ヒッグスとかsusy粒子とかが見つかる前にかなりおもしろい話題が出てきたので、しばらくはこの話題でもちきりだろう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
747びぼーろく; チャイコフスキーの悲愴
を久しぶりに聞いた。やはり名曲。終楽章の序盤のクラリネットの高音を混ぜた和音と終盤ドラの響きを思いついたのは天才的だと思う。
-
ちょっと迷ったのでメモ。 基本的な方法としては音ズレしている動画から音声ファイルと無音の動画ファイルを作成し、再結合する時に音もしくは映像を遅らせて結合する。(もっとうまいやり方があるかもしれないけど...) ffmpeg -ss 5.4 -i source.m...
-
latexで今までヤング図 (young tableaux) 書くことになったのでその導入メモ。 youngtab.styが必要なのでまずはそのインストールから。 debian8 (jessie)では texlive-science に含まれているらしいのでいつもどおり...
-
maximaから移行するにあたって色々と読み替え。pythonでは楕円関数はscipyに入っているらしい。あまり情報がないのでメモ。まず楕円関数は$y={\rm sn}(u,k)$は次の楕円積分の逆関数として定める: \[u=\int_0^{\arcsin(y)} {\rm d...
0 件のコメント:
コメントを投稿